富士 噴火と影響

富士・箱根の噴火にともなう、首都圏の防衛は、日本政府の重要テーマだとおもいます。

では、なぜ、富士・箱根の噴火が社会的なインパクトをもっているのか?

噴火の影響を探ります。

大噴火のシナリオ。

これははたして、大げさだろうか・・・?

 午前10時に富士山が噴火したとします。

 噴煙は10キロにのぼり、偏西風にのって、時速50キロで東方面に広がります。

 このように東京横浜千葉を中心とした首都圏はまるごと噴煙の降下対象エリアになります。

(箱根が噴火しても同様です)。

帰宅パニック。


会社学校は即座に帰宅命令を出すため、ラッシュとなって電車・バス・道路は大渋滞となります。

 午前11時。

神奈川県に火山灰が降り始めます。

 帰宅パニックだけでなく、新たに降灰による交通障害が起きはじめます。

数ミリ灰が積もるだけで、アスファルトがすべりやすくなり、事故が起きます。

ノロノロ運転でさらに渋滞が加速。

高速が止まる。


東名高速、中央道などが通行止めに。

西に逃げる最短ルートはこれで閉じられます。

電車が止まる。


新幹線、東海道線など電車の運行も停止。

レールと車輪の間に火山灰がはさまると、電気を流さなくなり、電車が立ち往生する。

物流が止まる。


日本の物流大動脈が停止する。また、迂回ルートは大混雑する。


空路が止まる。


火山灰でジェットエンジンが焼きつくため、飛行機は飛べない。

2時間後。

東京都心に火山灰が到達する。

宝永噴火なみの噴火で、風向きが東京に来た場合、累計で8~16センチの灰が積もる。

火山灰は鋭利なガラス質や鉱物でできているため、目に入ると激しく痛む。

コンタクトなら尚更。

気管にも悪影響・・・ぜんそく、咳など。

花粉症・ホ対策のゴーグル、95マスクが必須です。

4時間後。都心では灰が1センチ積もる。

交通事故が多発。

(というか、実際は渋滞で身動きできないだろう)

緊急車両は要請件数が多く対処できない。また、道路渋滞で急行できない。


ある意味無法地帯となる。

家屋には、隙間から火山灰が侵入して来る。

あらゆる隙間から火山灰が入り込み、不潔で快適さを破壊する。


(ホでないだけましか・・・)

(てか、ホもこうなっているけどみえないだけ・・・)

8時間後。

灰が2センチ積もる。

黒い雨が降りだす。

電気が止まる。


雨で火山灰が電導体となり、送電線がショートして、停電を起こす。

いたるところでショートが発生。

復旧にも時間がかかることになる。

かつて、桜島でも停電が発生しました。

火力発電所はジェットエンジンとおなじ方式のため、灰が入ると焼きついて発電が停止に。

しかも、火力発電所は灰が降る場所に立地しているから停電は拡大。

銀行が止まる。


停電で、ATMやネットワークが停止して、銀行決裁ができなくなる。

暖冷房が停止するので、病人や赤ちゃん高齢者の健康負担が増す。

水道が止まる。


停電で浄水場のモーターが停止して、水道も止まる。

シャワーもトイレも使えない。

宝永噴火は、16日間噴煙が出続けた。

少なくともその間・そして復旧工事の期間は、まったく都市快適インフラが機能しなくなる。

ライフラインの復旧のめどが立たない。その間、食糧をどう加熱調理するのか。店にも在庫がなく備蓄がなくなるとどう調達するのか。排便をどう処理するのか。入浴など衛生をどう維持するのか。まったく都市の独房にて、援助が無い状態になるのです。

復旧見通し。道路。

道路清掃のクルマを24時間フル稼働して、1センチの灰をまる4日間かかる。実際の労働時間、また渋滞や放置車両のロスを考えると、事実上数ヶ月かかる。

道路だけで・・・これだけ。停電や交通事故処理もあわせると・・・。

最悪10センチ以上積もれば、道路の掃除だけでも・・・膨大な時間が必要になり、その間の都市機能は事実上停止または機能不全となる。

その数ヶ月の独房生活は、病人や弱者の死を意味し、精神安定の破壊、秩序の崩壊さえも含んでいる・・・。

富士山の噴火。あるいは、箱根の噴火。

 

それが首都機能の防衛にかかる重要機密であると考えるのは、上記のようなシミュレーションが可能だからです。

じっさい、富士箱根の噴火が起きれば、上記最悪の事態の何割かは実現するでしょう。

また、今回は、ホで多数の健康異常が出ていることから、噴火にともなう都市快適機能の停止が、健康異常の促進につながり、機能停止した都市において大量の死者が出てしまうことも、想定しておかねばなりません。

 

事前対策

 

こうした、大規模噴火が起きる可能性のうち、もっとも注視すべきは箱根の隆起で、現在(2015.06.08)、30センチの隆起となっています。

かつて桜島でも隆起はありましたが30センチというのは聞いたことがありません。

そして、箱根の噴火が、富士に伝播して、富士も動くようになるとしたら、二重の噴煙源が首都圏を狙うことになります。

 

そこで、現時点では、噴火になってしまったらもう動けないとの前提で、いまから西日本各地の人物や拠点に対する連携をご提案します。

 

当アセ実でも「移住」のコーナーで人物や拠点の概要をご案内していますので、ご参考になさってください。身を寄せるメドがあると安心感が増えます。自由な移動を拘束する持ち家・マンションは売却し賃貸への引っ越しをおすすめします。どのみち、首都圏での不動産は価値が持続するとはおもえません・・・。

 

避難

 

避難に関しては、公称・水蒸気爆発など兆候が出たら、スグ動いてください。

噴火となってしまったら、政府は『安全・安心』をアピールしてくるでしょうから、みなが動きを開始しない初動において、長野や日本海からの迂回ルートで西に向かってください。

 

電気があるうちに、情報を集めておいてください。

電気が止まってからの動きは不可能ですので、諦めて自宅で目貼り・籠城してください。回復のメドは立たず、情報の入手も容易ではなくなりますから、死を覚悟して、人生に感謝して、成仏できるように腹をくくってください。

 

さいわいにして小規模な噴火で小康状態になったなら、その幸運を感謝して、これから起きるであろうもっと破局的な事態に備えて、さらにどう生きていけばいいのか自問してください。

 

これから起きるであろうもっと破局的な事態

 

日経株の暴落。国債の暴落。円安の歯止め無い加速。こうした金融パニックが起動する可能性があります。そうなると、ますます生活インフラが機能停止していきます。なかでも預金封鎖やパニック対策の非常事態宣言(戒厳令)は当然おきうるとみてよいでしょう。

 

事実上、緊急車両が走行不可能で、戦車や装甲車も通れませんから、パニックや暴動の管理ができなくなります。今回の噴火では、おそらく初動において、動乱防止の国民監視と規制(戒厳令)をやっていくことになるでしょう。

 

そうなると、事実上、サバイバル避難も口が閉ざされてしまいます。

あるいは、小康状態を経て、国民動向をみながら国民監視と規制をやってくるかもしれません。そうであるならば、初動において避難しておくことが重要だと考えます。なぜなら、都心・首都圏は、上記のようにライフラインが次々と止まってしまうからです。

 

このような予想がはずれることを願います。

いずれにしてもイマジネーションを働かせて、生き抜いて参りましょう。